博多駅、特急1日200本超!“3階建て”から“愛称なし”まで(産経新聞)

 【鉄道ファン必見】駅・定点観測

 九州の一大ターミナル・博多駅のホームに立つと、近未来的なデザインの列車が次から次へとやってくる。外観だけではなく中身も充実しており、普通列車でも転換クロスシート(進行方向を向いて座れる席)が当たり前。特急の車内ともなれば普通車でも本革張りシートの列車があり、快適さは本州の列車を圧倒している。博多駅を発着する1日200本を超える特急列車を追った。

  [フォト]みどり+ハウステンボス+かもめで、堂々の13両編成でやってきた783系電車

 ■「博多まで100系」の短い旅

 JR九州は新型車両の導入に非常に熱心だ。その理由の一端は、博多駅のホームに立つとわかる。隣接するビルの壁には「高速バスは安い!」と大書された横断幕。さらに九州の中でも福岡−鹿児島、福岡−宮崎などは空路で結ばれており、JRはスピード・料金・サービスの全般にわたって飛行機・バスとの激しい競争にさらされているのだ。

 さて、博多までは100系「こだま」に乗って行った。100系といえばかつては2階建て車両を連結し、個室グリーン車や食堂車もあった花形車両だったが、今は4〜6両編成の「こだま」として細々と山陽新幹線を走っている。ただ100系は自由席も座席が4列に減らされており、窓も大きく車内がゆったりしていて、かなりくつろげる。

 「まもなく終点の博多です」と車内放送で案内があった。続いて乗り換えのお知らせだが「博多南線ご利用のお客さまは、このまま乗車ください。3分停車の後に発車します」ときた。博多南線とは、博多駅の8・5キロ南にある車両基地わきの博多南駅までの路線で、JR西日本が運営。乗車券のほかに100円の特急料金がかかる。新幹線の車両を使っているのだが、在来線特急の扱いで、時刻表でも在来線のページに掲載されている。「こだま」「かもめ」といった愛称がない、JR6社で唯一の特急でもある。

 博多駅で博多南までの切符を買おうとしても、近郊区間の自動販売機では売っておらず、特急用の自動販売機で買う必要がある。ともかくややこしい路線だ。来年春には九州新幹線するため、博多南線の今後が注目されるが、JR西日本は「今後どうなるかについては未定」としている。

 ■特急が盛りだくさん!

 博多駅の在来線ホームには「リレーつばめ」「有明」「かもめ」「みどり」「ソニック」…と、特急列車が次から次へと発着する。その数なんと、1日に200本を超える。

 鋭角的な先頭車両が特徴で重厚感のある787系電車は「リレーつばめ」「有明」に使われている。現在、九州新幹線は新八代(熊本県)−鹿児島中央が開通しており、その区間を「つばめ」が走っているが、博多から新八代の間を結んでいるのが「リレーつばめ」だ。列車の行き先表示膜や駅の電光掲示板には堂々と「鹿児島中央」と表示されている。

 長崎方面行きの特急「かもめ」の一部には、白い車体で丸顔の885系電車が使われている。以前、長崎に出張した帰りに乗ったことがあるが、自由席まで全席本革張りシートで驚かされた。同じ885系電車は、大分方面行きの特急「ソニック」の一部にも使われている。余談ながら、本革シートといえば北九州を本拠とする航空会社「スターフライヤー」の飛行機も全席本革シートだ(羽田−関西・北九州で運航中)。これは九州ならではのサービスなのだろうか。

 さて「ソニック」の多くは角張ったデザインの883系電車だ。一部の列車は宮崎方面行きの特急「にちりん」と接続しており、行き先表示膜は「大分(宮崎空港)」といった具合になっている。

 大分方面へは久留米・由布院経由でディーゼル特急も走っている。由布院・大分行きの特急「ゆふいんの森」は全車指定席で、ビュッフェ(軽食堂)もある豪華列車。緑色で独特の形をした車両で、眺めがよさそうだ。

 ■特急3列車“併結”

 13両の長い編成で博多駅に入ってきたのは特急かもめ・ハウステンボス・みどり。長崎行き・ハウステンボス行き・佐世保行きの3列車が併結された、いまどき珍しい“3階建て”の列車だ。この783系電車は各車両が2つの客室に分かれており、車両中央部に乗降扉という変わった構造をしている。

 博多駅を出入りする在来線列車は洗練されたデザインの車両ばかりだが、ときに国鉄時代から活躍している415系電車もやってくる。ただ新型車両の導入が進むJR九州のこと、こうした古い電車が姿を消すのは時間の問題かもしれない。

 JR九州の車両で特筆すべきはやはり、新幹線「つばめ」の800系だろう。グリーン車は連結されていないものの、普通車がそもそもゆったりした4列シートで、およそ全車がグリーン車といえそうな内装の豪華さだ。

 九州新幹線が全線開通したあかつきには「つばめ」の乗り入れで、博多−鹿児島中央が最短1時間20分で結ばれる。また新八代−宮崎間に高速バスを運行させ、新幹線との乗り継ぎで博多−宮崎を3時間20分程度で結ぶ計画も発表されている。「つばめ」の快適さは飛行機を圧倒しており、九州の人の流れは来年3月に大きく変わることが予想される。

 また、新大阪と鹿児島中央を4時間で結ぶ「さくら」の運行も始まる。博多駅を出入りする列車にも、大変動がありそうだ。

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by 6zlx8cj5ak | 2010-04-06 00:36
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